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WHITE ALBUM2

冬がやってくる・・・
WHITE ALBUMの季節が




総  評
萌え
BGM
システム
シナリオ
難易度
Voice
98
心が痛む度
★★★★★★★★・・・
春希氏ね度
★★★★★★★★★・・・


大まかな概要
 詳しく知りたきゃ、『WHITE ALBUM2.』をやりなさい!またはLeafのページで見て来なさい!

 Introductry Chapter
  WHITE ALBUMの季節が迫ってきた11月、
  学園生活最後の文化祭、何か派手な思い出を!とはじめた学園祭ライブ。
  しかし、実力も、ギター以外のメンバーも、時間も残されていない。。。
  そんな中、救世主のごとく現れた、
   学園のアイドル兼素人ボーカル:小木曽雪菜
   学園の不良娘兼天才ピアニスト:冬馬かずさ
  そんな、3人の即席ユニットは、学園祭ライブを成功させられるのか?
  そして、ライブが終わってユニットが解散して、ただの同学年に戻った3人の関係はそうなるのか?

 Closing Chapter
  学園祭ライブから3年。
  またWHITE ALBUMの季節が迫ってきた。
  3年。それは長くて、短くて、辛い時間だった。
   学園のアイドル、小木曽雪菜は、大学でもアイドルだった。控えめに徹する事を除いては。。
   天才ピアニスト、冬馬かずさは、遠い異国の地へ去ってしまった。自分の夢を追って。
  そして新しい環境は、新しい人とのつながりを与えた。
   バイト先の後輩で、学園の後輩で、思考回路が自分とそっくりな後輩、杉浦小春
   ゼミの同級生で、どうしようもないダメ学生、和泉千晶
   バイト先の、仕事一筋のかっこいい上司、風岡麻理

 3年の月日は、自分や周りの人をどう変えてきたのだろうか?そして、何を変えることができなかったのだろうか?
 いつまでこんな状態が続けるのだろうか。。。
総プレイ時間
(全エンドクリアまで)
 40時間オーバー。話に引き込まれて、なかなか途中でとめることができなかったぜぃ。
システム

 おおむね問題なし。通常プレイする上では快適です。
 2点文句を言わせてもらうならば、
  @強制オートプレイシーンが面倒に感じることも。。。
   2度目はスキップで少しは短くなるから、ストレスも若干解消されますが。
  Aこれだけ素晴らしいシナリオなんだから、シナリオ回想が欲しい。
   心に残るシーンが、多かったので、シナリオ回想が本当に欲しかった。

 セーブ箇所−100箇所+クイック1箇所 : すごい難しいわけでもないし、特に問題はないかと・・・

 未読・既読スキップあり。

 CG:HシーンのCGが多め。H以外のイベントCGがもっとあれば嬉しかった。
    あと、イベントCGだと、冬馬が立ち絵と比べてやたら幼く見えるんだが。。。

 その他:『WHITE ALBUM』だけあって、雪の降るシーンは、凝ってます。
サウンド他
 最強無敵のOP・ED・挿入歌
 えー文句のつけようなが一切ありません。
 OP曲から始まり、挿入歌、ED曲、全てが素晴らしいです。
 メロディーもさることながら、歌詞の意味とか、ねぇもう。
 それと、初代『WHITE ALBUM』の名曲たちが、12年の月日を越えて、歌い手を変えて、その輝きを再び取り戻したって感じで、
 『WA』の音楽のレベルの高さを再確認しました。
 そして、曲数も多すぎ!!初代の3曲を含め、合計13曲。どこのミニアルバムだよ!!って感じで、超絶豪華です

 もちろんBGMも、随所で光っていて、サウンド関連は、感嘆の声をあげる以外にありません。
 
 とりあえずIntroductry Chapterラストでの『Twinkle Snow』は、小木曽雪菜にぴったりすぎて、泣けるどころじゃなかった。。。
 歌詞を聴いているだけで、むしろ心が痛くて、痛くてしょうがなかった。。。。
 それと、かずさEndの『Closing』、これもまんま、かずさの事を歌詞にしていて、かずさシナリオを思い出しながら聞いてると、まじ泣けてくる。。。
 ずりーよこんなED曲。。。
 

ゲーム全般
 某レビューサイトに書いてあったけど
もう雪が降っても浮かれませ
ん!
だって、雪菜がつらい目にあう
だけなんだもの!!
 そんな感じで、2011年最高のエロゲと評される『WHITE ALBUM2』終わりました。
 
 いやね、判っちゃいたよ。判っちゃいたんだよ。
 『WHITE ALBUM』って名前使ってるんだから、どんな内容になるのかってのはさぁ。
 だけど、思っていたよりも、
 ずっと、ずぅぅぅぅぅっと、心が痛い。
 心がえぐられるように痛い。
 どのヒロインのシナリオに入っても、
 信頼しようとしてくれる人を裏切るばかりで、
 心が痛んで、心がえぐられて、ストレスがたまる。
 もちろん、ストーリーの核は三角関係ですよ。
 そりゃあ『君のぞ』でも、心痛めたよ。
 でもね、そんなの比じゃなかった。
 比べる方が失礼なくらい、重かった。酷かった。心を痛めつけられた。心をえぐられた。頭にきた。苦虫をつぶした。
 とんでもないストーリーでした。

 誰に思い入れがあるかにも寄ると思うけど、
 私の場合、正統派ヒロインまっしぐらの雪菜押しなので、
 そりゃーもう、ただただ主人公に裏切られるだけなのに、
 それでも強くいようとする雪菜が、不憫で、かわいそうで、見ていられなくて、
 何度、主人公をぶん殴ってやろうかと思ったことか。。。
 思うように行動しない、クソ主人公に何度腹を立てて、ストレスを溜めたことか。。。
 ここまで感動じゃなくて、ただただ悲しくて涙したゲームもないよ。

  でさぁ、主人公が思うように行動しないから、続きが気になるんだよね。
 お前っ、何でそんなことするの?そんなことしたら、お前らどーなっちゃうんだよ!おい!!
 って感じで、余計なわき道にそれちゃうから、なんとか自分の思い描く道に戻ってくるように、話しを読み進めちゃうんだよね。
 おかげで、ぐいぐいシナリオに引き込まれて、
 ヒロイン攻略と言う区切りがつくまで、全然ゲームをストップさせることができずに、毎日寝不足。。。
 このゲームを買ったのがGW直前で大正解でした。
 おかげで短期間で、熱が冷める前に一気にコンプできたし、かなり良かったです。
 シナリオの95%は、心に傷しか残さないゲームを、ちんたらちんたら進めてたら、こっちがうつ病になるわぁ!!

  一応ね主人公を弁護するとね、
 恋愛が絡まなければ、人として最高レベルでできたキャラなんですよ。
 どんな事にも真面目に向き合って、努力して、何よりも相手を優先させて、スーパースターかよっ!!
 ってくらい、できたキャラなんですよ。
  でもね、その真面目さが、相手を優先させる姿勢が、
 こと恋愛面では、ことごとく裏目、裏目に出て、とんでもないストーリーを作ってくれちゃって、
 あぁーもーなんで、こんな時まで真面目腐ってるんだよ!!
 なんで、逃げないんだよ!
 なんで、誤魔化さないんだよ!!
 なんで、見て見ぬ振りして、自分の幸せを追わねーんだよ!!!
 って感じになっちゃうのでして、
 そーゆートコが、そうしようもなくクソで、最低で、大馬鹿野郎で、プレイヤーにストレスを与える原因でした。
 あそこまで行くと、ある意味、人格破綻者ですよ。
 
  えーと、そんな訳なので、攻略順を誤ると、とてつもなく鬱になるだけです。
 ってゆーか、それが私です。。。
 もーなんで小木曽雪菜をラストに持っていかなかったんだぁーって、激烈後悔してます。
 だって、最後くらい、一番好きなヒロインが幸せになってもらって終わりたいじゃん。
 なのに、よりによって、一番選んじゃいけないラストを選んでしまうなんて、私は、最低だぁーーーー。。。って感じです。マジで。

 まぁ他にもいろいろと書きたいのですが、
 さらにネタバレをしてしまいそうなので、
 とりあえずまとめると、
  鬱になるけど、
  心えぐられてズキズキと痛むけれど、
  悲しみの涙ばかりだけど、
  進む道は、Happy Endじゃないけれど、
  始めたなら、絶対に最後までプレイしとおせ!
 それが、私にとっての『WHITE ALBUM2』でした。
 なんで三角関係って上手く行かないのかな?
クリア&オススメ順
 クリア順:Introductry Chapter → 和泉千晶 → 杉浦小春 → 風岡麻理 → Introductry Chapter(2週目) → 小木曽雪菜 → 冬馬かずさ
 オススメ:Introductry Chapter → 杉浦小春 or 風岡麻理 → 和泉千晶 → Introductry Chapter(2週目) → 冬馬かずさ → 小木曽雪菜
 ※2週目で新しいシナリオが出てきたりするので、2週目以降も最初から初めて欲しいです。


 私的ランキング他  
総 合
シナリオ
萌え
難易度
前評価
小木曽雪菜
冬馬かずさ
杉浦小春
和泉千晶
風岡麻理

 以下、ネタバレ個別レビュー

 小木曽雪菜
  全編にわたり痛すぎる、一途すぎる、ウザすぎる、悲劇すぎるヒロイン。
  なんで主人公が選ばないか判らないくらいの、出来過ぎたヒロイン。
  どう考えてもヒロインの5人の中で、
  一番主人公を想っていて、
  一番考えてくれていて、
  一番一緒にいなきゃいけないヒロイン。
  その雪菜を裏切るとか、もうありえないくらいの主人公。
  って、裏切らなきゃ他のキャラのストーリーが進まないんだけど。。。
  そんな感じで、私的には、一番、ぶっちぎって好きなヒロインです。
   それに、雪菜シナリオを含めて、絶対に裏切ることになるんだもの、もう見てられない。
  心が耐えられない。何度心折れそうになったことか。。。
   それなのに、主人公をずっと信じて、ずっと信じようとして、
  2人が結局ダメになっても、それでも信じていて、想ってくれていて、
  こんなに痛いヒロインいねーよ。
  何度泣かされたか判らないくらい、いいヒロインでした。
  だからこそ、あんなに素敵な人たちに囲まれているんだろうなぁ。。。
  小木曽家、特におとうと君は、すごく良くできたおとうと君だと思う。
   あと、上でも書いたけど、
  ゲーム中、雪が降ると必ず雪菜が酷い目にあう前兆で、
  各シナリオで、主人公との別れのシーンで強がる雪菜が、
  それはもう痛くて、不憫で、あーもう、なんでこんな選択しかしないんだよーって思ったり。
  特に、小春シナリオでの、喫茶店での小春とのやり取り後の雪菜は、もう見ていられないくらいでした。。。
  思い出すだけで、ストレスが溜まる。。。


 冬馬かずさ
  雪菜派なので、かずさに対していい感情がないんだけど、
  かずさENDは、見ものでした。
  常識人であるはずの主人公が、
  相手を優先させるってこと突き詰めてしまったゆえの、
  自分の周りの世界との決別。
  雪菜の精神崩壊と、友情の崩壊と、小木曽家や職場、その他周りの人たちからの信頼の崩壊、
  自業自得なんだけど、
  ご都合主義にならず、
  因果応報にふさわしいEndは、
  シナリオを読んでいて、心苦しかったけど、あと味悪すぎですが、ある意味、良かったです。


 杉浦小春
  私、友情系シナリオは大好きです。
  そして、純然たるHappy Endじゃないんだけども、
  やっぱりHappy Endってのもありだと思う。
  できれば、小春は小木曽弟と結ばれて欲しかったなぁ。。。



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