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かつて交わした約束と。 いつか還るべき場所へ。




総  評
萌え
BGM
システム
シナリオ
難易度
Voice
87
構成ピカイチ度
 ★★★★★★★・・・・・
やられたぁ〜〜〜度
 ★★★★★★・・・・
惨劇救済度
 ★★★★★★★★★★★★★★★★★・・・・・

大まかな概要
 詳しく知りたきゃ、『Ever17 -the out of infinity- Premium Edition』(Premium Edition)をやりなさい!または のぺージを見なさい!
  水深51mの海中に浮ぶ海洋テーマパーク“LeMU/レミュウ”。
 そこは海の中の天国であり、天国の中の地獄でもあった・・・

  近未来型テーマパークを売りにしたLeMU。
 GWの真っ只中、そこで起こる突然の浸水事故。
 運悪く取り残されたのは、7人。
 いつも明るいLeMUのバイト係員:田中優美清春香菜
 素性を明かそうとしない謎の少女:小町つぐみ
 LeMU開発SE:茜ヶ崎空
 優の後輩である天才クラッカー:松永沙羅
 天真爛漫で、ちょーのーちょくを使えるらしい(自称)電波少女(?):八神ココ
 熱血主人公1:倉成武
 記憶消失の主人公2:少年

 タイムリミットは6日間。死と隣り合わせの極限の状況で、何を信じ、何を考え、何を見つけ、どうやって脱出を図るのか?
 永遠のループの幕は、今、切って落とされた・・・
総プレイ時間
(全エンドクリアまで)
 約30時間。(中盤までは基本的に共通なので、既読スキップを使えば20時間〜位です)
システム
 セーブ箇所−75箇所(内:オート5箇所,クイック5箇所) : 基本的に十分。
  また、セーブ時にキャラのアイコンを選べるため、誰シナリオかが判りやすい。

 未読・既読スキップあり。

 バックログ閲覧が少々使いづらいものの、システム全般としては使いやすくてGood。
 スクリーンセイバーや、システムボイスがプレゼントされるのは、嬉しいですねー。早速、ウィンドウズ起動音を空にしました。
 (ちなみに他のシステム音は、『パルフェ〜ショコラ second brew〜』の風美由飛タソ〜〜〜♪)

 CG:109枚。(差換で130〜)結構イベントCG多いですねー。
    ちなみに、ヤミオニの空のCGが、特にお気に入りです。ポーズが激萌え♪

 その他の機能:各種特殊効果設定・BGM・クリアEDリスト・スクリーンセイバー・システムボイス
BGM・Movie
 BGM:特には無いが、ゲーム中、『Karma』を流すタイミングは、常に最高だと思う。
 Movie:ゲーム中ショートMovieが2つほど入るが、どうせショートMovieを入れるなら、
      『North Wind』のようにもっと小まめに入れるべきかと。なんか中途半端な感じがしないわけでもない・・・
ゲーム全般
  全ては、惨劇の救済のため・・・
 このフレーズが、ピッタリですよコノ『Ever17』ってゲームには。
 そして、ゲーム内容に関しては、
  深い。深けーよ。Ever17!!
 何となく腑に落ちないままクリアした各シナリオの謎を、最後にコレでもか!!って程うまくまとめ上げるゲーム全体のED、コレに脱帽。
  各シナリオのキーとなる要素が、
 実は、最終シナリオ:ココ編において、カナリ重要のキーとなっていて、
 一つ一つの別個の事実を積み重ねて、一つの大きな結末を創り出すと言う、
 ピラミッド式のシナリオ構成と、ゲーム内容を踏まえ巧みにソレを利用したシナリオ構成力に、
 驚嘆。驚愕。ホント、すげぇ。としか言いようがないですよ!!

  またシナリオの内容に関しても、
 プレイヤーさえも騙してしまう、時間軸のトリックは恐れ入りました、って感じ。
 おかげで、少年の姿を見たとき、『はぁ?何で?』と意味不明に陥らされたし、ココや沙羅の出現の謎には、すっかり騙されたーって感じで、
 作成者側の意図にまんまと乗せられた感が、みょうに清々しかった。
 チョットした差異を、誤差の範囲内と感じさせ、プレイヤー側まで誤認させるとは・・・

  あとタイトルもいいですねー。
 ゲーム終らないと判らないんですが、終った時、“すげぇ”と思うこと確実。
 “17”と言う数字に隠された意味。そしてInfinity(無限・永遠)から抜け出すとは一体ドーユー意味なのか?
 『CROSS†CHANNEL』ばりに、タイトルネーミングが巧い
 と感じましたねぇー。いやぁ〜凝ってますよ。
 そーそー、凝っていると言えば、、医学・薬学の先進国がドイツと言う事で、
 各所にドイツ語表記ってのも凝ってますよねー。全然読めんくて、意味不明ですが・・・

  そんな感じで、
 謎を残しつつも解き進めた最終EDで、
 巧みなシナリ構成と、
想定外のED圧倒されよ!!
 っつーか、今すぐ買ってプレイしろ!!
 そんな感じの名作でした。
 コレで、ボロ泣きの感動系だったら、間違いなく100点だったんでしょうがねぇ。惜しい!!
 そーそー、どーしてもCGが1枚埋まらなねぇ・・・
クリア&オススメ順
 空 → つぐみ → 沙羅 → 優 → ココ  :オススメもこの順です。

 私的ランキング
総 合
シナリオ
萌え
難易度
コメント
プレイ前評価
田中 優美清春香菜
名前長!!
小町 つぐみ
チャーミングだからチャミぃ〜〜♪♪♪
茜ヶ崎 空
ぽちっとな。
松永 沙羅
不幸度は多分1・2位を争うかと・・・
八神 ココ
全ての解明と救済を

 以下はネタバレ必須、ヒロイン別(と言っても2人の)の簡易な感想

 茜ヶ崎 空
  私がこのシナリオを1番としている理由。
 それは、叶わない物こそ、脆く儚く美しい。そーゆー理論が根底にあるから。
 シナリオ内のピグマリオンの話じゃないけど、強く信じることによって具現化する。
 その互いの想いの強さ、それでも救われないED。
 ソコに涙腺をやられましたね。
 ヒトじゃない者が、ヒトらしさを求めて、苦悩と葛藤を繰り返し最もヒトらしく演ずる。
 こんなにも矛盾した悲しい話に心打たれない理由がナイっすよ!!
 そらぁ〜〜〜〜うぅ〜〜〜・・・って感じです。


 八神 ココ
  『Ever17』の総括的シナリオ。
 このシナリオで明らかになる第三視点(時空間をも見渡せる統括者:主人公以外でのゲーム中のプレイヤー代理)の存在は、
 実に巧いシナリオのまとめ方の一つだと思う。
 コレが存在しないからには、このゲームが成立しませんからねー。
 そして、第三視点を出現させるまでのそれぞれのシナリオでの過程、
 これもいやらしいですねー。あくまでも、個々のシナリオでの話と見せかけておいて、
 最終的に全部のキーが揃った時に、実は全体においてのキーでした!!ですよ。やらしぃ〜なぁ〜〜〜。
 空の“見るコトによって存在する話”や、優の“母親の研究テーマ”、つぐみの“生・死の話”
 これらがココシナリオで出てきたとき、フツーに個々の話としてスルーしてましたよ・・・


 ココちゃんのちょっと気になるコメッチョじゃなくて、ちょっと気になる点。
 1.生体反応で実際は“5”なのに“6”となる点
    →この+1を、少年視点でココとするなら同じくIBFで寝てる武がカウントされないのはオカシイので、第三視点なんでしょうかねぇ。
     コレなら、少年視点だけでなく、武視点でも+1だったコトに説明がつくし。
     常に第三視点が存在してる訳でも無かったですから、増減1も説明つくし。どーなんでしょうか?
 2.ヤミオニで缶を蹴ったのは誰か?
    →仮に少年視点でココが蹴ったとすると、武視点で蹴ったのが誰か?となってしまう。
     今度は第三視点がその場に居合わせたとしよう。
     しかし、第三視点は、少年を通してその次元に存在してるため実態を持たず、そもそも缶を蹴れないと思うんだが・・・
     っつー訳で、このヤミオニで缶を蹴ったのは誰か?ココだけが、ゲーム終了したのに腑に落ちないんですよね・・・

  このページの画像の一部は、ソフトハウス『KID』の作品の素材を使用しています。

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